30代の医学部学士編入 独学ハック術    〜勉強法とゴロ語呂合わせのブログ〜 

医学部学士編入を半年・独学・働きながら合格(ハック)した術を綴ります

漬物が腐りにくい理由と等張液濃度のお話(ざっくり解説とつまずきポイント解説)

今日は昼食のため、丸源ラーメンに行ってきました。相変わらず美味いし、注文後すぐ持ってきてくれて満足でした。テーブル席も多くファミリーにもオススメです。(=´∀`)

 

さて、ラーメン屋や定食屋などには各テーブルに漬物が置いてあることが多いですよね。

漬物は腐りにくいから、常温で適当に置かれてるんですが、その理由を知ってますか?

 

ざっくり言えば、塩漬けしてあることにより、細菌が繁殖しにくくなってるからなんです。

ミクロな視点で見れば、細菌の細胞膜は半透膜で、溶質は通さず溶媒のみ通します。塩水でいうと、塩は通さず、水は通します。

ここで、細胞内の塩濃度は0.9%程度です。漬物の塩濃度は、何倍も高いです。そのため、漬物に細菌が触れると、浸透圧の原理より、細胞内の水が、細胞外へ流出していき、干からびて細菌は死んでしまいます。

だから細菌が繁殖できず、その結果腐らないんですね。

 

ちなみに砂糖菓子が長持ちしている理由も同じです。

 

話は変わりますが、、学士編入の試験問題では、このことと、少し関係することがよく出題されます。

それは体液と等張な液の濃度に関するものです。(実用面では、輸液は等張に近い必要がありますね。)

 

答えから言うと、体液と等張な濃度は、

食塩水→0.9 w/v%(生理食塩水)

ブドウ糖水溶液→5w/v%

です。

 

この濃度の違いは、何から来るのでしょうか?

それは、浸透圧π=cRTと、溶質のモル濃度cに比例することに拠ります。つまり、0.9 w/v%食塩水と、

5w/v%ブドウ糖水溶液は、同じモル濃度なのです。

 

実際に計算してみましょう(๑・̑◡・̑๑)

 

0.9 w/v%食塩水のモル濃度=9/(23.00+35.50)✖️2≒0.3(mol/L)

※NaClの式量=23.00+35.50

※Na+とCl-に電離するので2倍

 

5w/v%ブドウ糖水溶液のモル濃度=50/180≒0.3(mol/L)

グルコースC6H12O6の式量=180←この値はよく使うので覚えておいた方がお得です

 

ほらね(^_-)

 

寒い日が続いていますが、ラーメンなどを食して体を温めて、お体ご自愛くださいませ!!