30代の医学部学士編入 独学ハック術    〜勉強法とゴロ語呂合わせのブログ〜 

医学部学士編入を半年・独学・働きながら合格(ハック)した術を綴ります

血液型と輸血可否(つまずきポイント解説)

O型は誰にでも輸血できるけど、O型からしか輸血できないという、不遇?な立ち位置です。

逆にAB型は、AB型にしか輸血できないけど、誰からでも輸血してもらえるという、ラッキー?な立ち位置です。

 

この事情はなぜ起こるでしょうか?

O型とA型を例に取ります。

 

A型の人は、赤血球表面にA抗原をもち、血清中には抗B抗体をもってます。

 

O型の人は、赤血球表には抗原を持たず、血清中には抗A抗体および抗B抗体を持ってます。

 

O型→A型の輸血は可能ですが、A型→O型の輸血は不可です。

 

A型→O型の輸血が不可の理由は、A抗原(A型由来)と抗A抗体(O型由来)が、両方存在することになり、凝集が起こるからです。

 

では、O型→A型の輸血はなぜ可能なのでしょうか?一見、同様にA抗原(A型由来)と抗A抗体(O型由来)が両方存在することになりそうです。

 

しかし、輸血される血液はそこまで多くないです。その中に含まれる赤血球量は多いので無視できないですが、抗体は少量で、さらに希釈されるので無視できる量になります。

 

O型→A型の輸血の場合、O型に含まれていた抗A抗体は少量で無視できます。よって、A抗原はあるが、抗A抗体はないとみなすことができ、凝集は起こらないのです。

 

この問題は、医学部学士編入試験問題で時々見かけました。

 

O型の自分は不遇だなぁという感情を伴って、記憶したので、すぐ覚えられました。

記憶する時は、感情に乗せると良いって言いますよね。

有名人や身近なO型の人を思い浮かべて、その人は不遇だなと思って覚えたらいかがでしょうか??