O型は誰にでも輸血できるけど、O型からしか輸血できないという、不遇?な立ち位置です。
逆にAB型は、AB型にしか輸血できないけど、誰からでも輸血してもらえるという、ラッキー?な立ち位置です。
この事情はなぜ起こるでしょうか?
O型とA型を例に取ります。
A型の人は、赤血球表面にA抗原をもち、血清中には抗B抗体をもってます。
O型の人は、赤血球表には抗原を持たず、血清中には抗A抗体および抗B抗体を持ってます。
O型→A型の輸血は可能ですが、A型→O型の輸血は不可です。
A型→O型の輸血が不可の理由は、A抗原(A型由来)と抗A抗体(O型由来)が、両方存在することになり、凝集が起こるからです。
では、O型→A型の輸血はなぜ可能なのでしょうか?一見、同様にA抗原(A型由来)と抗A抗体(O型由来)が両方存在することになりそうです。
しかし、輸血される血液はそこまで多くないです。その中に含まれる赤血球量は多いので無視できないですが、抗体は少量で、さらに希釈されるので無視できる量になります。
O型→A型の輸血の場合、O型に含まれていた抗A抗体は少量で無視できます。よって、A抗原はあるが、抗A抗体はないとみなすことができ、凝集は起こらないのです。
この問題は、医学部学士編入試験問題で時々見かけました。
O型の自分は不遇だなぁという感情を伴って、記憶したので、すぐ覚えられました。
記憶する時は、感情に乗せると良いって言いますよね。
有名人や身近なO型の人を思い浮かべて、その人は不遇だなと思って覚えたらいかがでしょうか??