海の水は塩辛いですが、川の水は塩辛くないですよね?このような違いが生まれる原理について、私の理解をざっくり綴ります。
川や海の底やサイドにある岩や石は、水流により、ほんの少しずつ削られています。そのため、含まれるミネラル分が少しずつ溶け出しています。
川や、流れる先のある湖は、溶け出したミネラル分はどんどん下流に流れていくので、溜まらず、ミネラル濃度は薄いままとなっています。
一方、海はその先に流れるところがありません。水は蒸発して雨となり循環しますが、ミネラルは蒸発せず溜まっていく一方です。よって、ミネラルが凝縮され高濃度となり、川や湖より塩辛いのです。
また、この原理を考えれば分かる通り、海のミネラル濃度は、年々高くなってきているとのことです。もちろん、人間の一生のスケールではほとんど変わりませんが、、、
こういう大きなスケールの自然のメカニズムを、、ほぼ予備知識なしで説明できてしまうのって、面白いですよね。。。
今回の内容は、学士編入試験の問題に直接出題される内容ではないと思います。
しかし、海水魚や淡水魚の違いに関する問題は、いくつかの大学では、時々出題されています。その問題を解く上での背景に関することを知っていても損はないと思います。
細胞の塩濃度は、海水と淡水の間の濃度であり、浸透圧の原理より、何もしないと水が流出しまくったり、流入しまくったりしてしまうので、各々工夫を凝らしているのです。
こんな風に、何かを学習した際は、その周辺のことも理解を深めると楽しいです。点と点が繋がって、線になっていくことも多いです。
ある一点だけの記憶より、いくつかの点と線で繋がっている記憶は、忘れにくいとも思います。