30代の医学部学士編入 独学ハック術    〜勉強法とゴロ語呂合わせのブログ〜 

医学部学士編入を半年・独学・働きながら合格(ハック)した術を綴ります

ペットボトルにアルコールを入れてはいけない理由(ざっくり解説)

酒はペットボトルに入っておらず、缶か瓶に入ってますよね?また、消毒用エタノールも、ペットボトルには入ってません。というか、入れてはまずいんですね。。。この理由は何でしょうか?

 

この関連内容は、大学教養課程レベルなので、学士編入試験でも、一部の大学で出る可能性があります。

 

ペットボトルの成分は、PET、つまりポリエチレンテレフタラートと呼ばれるエステルです。

 

エステルは、OH基を持つアルコールと、COOH基を持つカルボン酸が、反応してできます。

化学式で書くと

RCOOH+R'OH →RCOOR'+H2O

ですね。※水は取り除きます。

 

PETの場合、OHを2つもつ原料(エチレングリコール)と、 COOHを2つもつ原料(テレフタル酸)を使うので、ポリマー(ポリエステル)になって、固体になり、よく見るかの性状になるわけです。

n HOOCRCOOH +n HOR'OH → HOOCRCOOR'OCOR COOR'・・・

てな感じです。

 

さて、ここに酒や消毒液に含まれるエタノールC2H5OHがあるとどうなるでしょうか?

実は、エステル交換反応という反応が起こります。

 

この反応では、エステルになったアルコール成分(ここではエチレングリコール)と、フリーのアルコール成分(ここではエタノール)が交換されます。

 

こうなるとやばそうですね?

成分が入れ替わるので、酒の中にエチレングリコールが染み出してきます。

また、ペットボトルの方の構成成分も変わり、OHが1つしかないエタノールが挿入されることで、分子が切断され短くなり、脆くなります。

 

こうなると、酒は飲めなくなるし、ペットボトルは壊れるしで、ダメダメなわけです。

 

エステル交換反応という、大学教養課程で扱う反応が、身近なことにも繋がってますねー( ^ω^ )

 

今日はこの辺で!

この内容、咀嚼いただけたら、酒の席でのネタにでもしてくだはい!!(゚∀゚)