生命科学初学者(学士編入合格の半年のみ学習)の筆者が、初学者ならではの感覚で、紛らわしいなぁと思った生命科学用語を紹介します。
今回は、「解糖系」と「解糖」です。この2つ、「系」があるかないかだけの違いですが、意味が異なります。。。完全にトラップですよね。
登場頻度は「解糖系」の方が10倍以上高いイメージですが、「解糖」もそれなりに登場します。
それでは、2つの意味の違いをまとめておきます。どちらもグルコースの代謝に関わる用語です。
解糖系
グルコースがピルビン酸に酸化される過程のこと。
解糖
解糖系で得られたピルビン酸が、酸素の無い条件で、動物細胞において、乳酸に還元される反応のこと。
※解糖の別名は嫌気呼吸です。こちらの方がよく使われます。
※酸素のある場合、解糖系の後、解糖の代わりにTCA回路へと進みます。
※植物細胞や酵母では、酸素の無い条件では、解糖の代わりにアルコール発酵が起こり、ピルビン酸はエタノールに還元されます。
以上です!!!