「リンパの流れを良くしましょう!!」的なフレーズを健康番組とかでよく聞きませんか??
私はリンパという言葉はよく耳にしていたのですが、学士編入で生命科学の勉強をするまで、リンパがいったい何であるか、ほとんど分かっていませんでした。
私が得たリンパに関する情報を、ここにまとめておきます。
✔リンパとは、リンパ管を流れるリンパ液のこと。イメージとしては血管を流れる血液と似てる。ただし、「末端の各細胞→心臓」方向の一方通行で、「心臓→末端の各細胞」の流れはない。
※一方、血液は「心臓→末端の各細胞」の動脈と、「末端の各細胞→心臓」の静脈があり、両方向(というか循環)ですね。
※各細胞の周辺に残された体液の一部が、リンパ管に吸収されます。細胞周辺の水が増えすぎると、リンパ管への取り込みが間に合わず、むくみの原因となるようです。
※リンパ管は、首の付け根で静脈(鎖骨下大静脈)に合流します。リンパ管のまま心臓までいくわけではないです。
✓リンパ管中に流れているのは、リンパ球(白血球の一部)と脂質など。
※血管中を流れる、赤血球や血小板は、リンパ管中は流れないです。
※脂質などのサイズの大きい分子は、壁を通り、組織から毛細血管へ移動しにくいため、リンパ管を通ることが多いようです。
✓リンパ管の役割は、①血管から染み出した余分な血漿の回収、②病原体の退治。
※②に関しては、リンパ管の途中にあるリンパ節で主に行われます。リンパ節は全身に約500個あります。
✓リンパ液を流すのは、リンパ管の収縮のみで、心臓のようなポンプがない。そのため流れが悪くなりやすい。
※血液のように、強いポンプで流されてないので、流れが悪くなりやすいということです。なので、健康番組で、リンパ管を指で押して、流れをよくするコツがよく紹介されているのでしょう。
※逆流を防ぐ弁はあります。
✓リンパ管の直径は0.2~0.8mm
※毛細血管は0.006mm、大動脈は2.5cm、大静脈は3cmなので、細い血管よりは太く、太い血管よりは細い太さになりますね。