30代の医学部学士編入 独学ハック術    〜勉強法とゴロ語呂合わせのブログ〜 

医学部学士編入を半年・独学・働きながら合格(ハック)した術を綴ります

アセチルコリン受容体の命名法 〜ニコチンの作用も〜(つまずきポイント解説)

アセチルコリン受容体には、ニコチン型アセチルコリン受容体とムスカリンアセチルコリン受容体があり、ニコチン受容体、ムスカリン受容体などと表現されることもあります。

もし『ニコチン受容体』とだけ初見で見たら、ニコチンが結合する受容体なんだな!と思いますよね。。。半分正解ですが、半分は正解なのです。

 

現実に生体内で働いている物質(リガンド)は、あくまでアセチルコリンで、これが正規の受容体に結合する物質です。

しかし、生体物質とは少し異なるが、ほぼ同様の効果をもつ作動薬(アゴニスト)の種類によって、受容体を細かく分類する習慣があり、アセチルコリン受容体の場合はニコチン型とムスカリン型に分けられているのです。

アセチルコリン受容体の作動薬(アゴニスト)がニコチン又はムスカリンということです。

 

個人的な意見としては、ニコチン受容体などと書かず、常にニコチン型アセチルコリン受容体と書いて欲しいな思ってました。

おそらく、長ったらしいのでニコチン受容体と表記されてしまうことも多いんだと思います。ギザややこしす。

 

それから、話が少し変わりますが、ニコチンってタバコに含まれてる物質です。

このニコチンちゃん、生体内の神経物質としてバリバリ活躍してるアセチルコリンちゃんの代わりに、受容体に結合することができ、その結果ドーパミンやアドレナリンが放出されます。このドーパミンが多幸感の原因で、タバコは気持ちいいわけですね。